冨田篤著「息を聴け・・・熊本盲学校アンサンブルの挑戦・・・」読了。
教えに行っている高校の吹奏楽部の顧問の先生から薦められて、
夏頃お借りしたのだが、ようやく読了。。。
こういうノンフィクション物って、いいですね!
僕は好きですよ。
内容は、熊本盲学校の生徒達が、それぞれに障害を抱えながら、
打楽器アンサンブルを通して、それぞれが壁をを乗り越えていき、
素晴らしい演奏を作り上げていく過程が描かれている。
感銘を受けた部分は色々とあるが、
読んでいる最中、僕が何度か読みかえしたところがある。
壁と思わなければ、壁など、最初から存在しない。彼らがこの術を壁だと感じない限り、ハンディでも何でもないのだ。
壁を作りたがるのは、むしろ、私たちの方ではないだろうか。
著者は若い打楽器奏者だが、
本の中に出てくる著者の友人などから察するに、
恐らく僕と同世代のプレイヤーなのだと思う。
その著者の、熊本盲学校という場所における取り組みを垣間見て、
まだまだ自分に出来ることはあるなぁ~と、色々考えてみた次第である。